(皇紀2684年/仏紀2590年/令和6年)7月【文月ふづき/ふみづき】
七夕の笹に(もともとは五色の糸束を笹に掛け,後に布に替わり,短冊に変化),文・歌などを書き吊るしたことから。
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日本の暦
(1)二十四節気
(2)月の異名
1月 | 睦月 むつき | 正月で親戚縁者が集まり,仲「睦」まじくする月であることから。 |
2月 | 如月 きさらぎ | 気候的にまだ寒く,着物を更に重ねて着るほどであることから「着更着(きさらぎ)」が転化して出来た。 |
3月 | 弥生 やよい | 弥(いよいよ・ますます)+生(うまれる・芽吹く),植物あるいは生命が成育する月であることから。 |
4月 | 卯月 うづき | (1)「卯の花」が咲く月,が定説。※異説あり,(2)田植えの季節で「植月」が転化,(3)干支の4番目「卯」,とも。 |
5月 | 皐月 さつき | 皐=白+米:神に奉る「白」い「米」を実らせる稲の苗を,早乙女が植える月。「早苗月」とも。 |
6月 | 水無月 みなづき | (1)旧暦6月(今の7月)は梅雨明けで農業に必要な雨水が不足。6/30「大祓」は雨乞いとも考えられる。異説あり(2)「無」は「神無月」の「な」と同じ連体助詞(の)→「水無月」は「水の月」→旧暦6月(今の7月)は田に水を引く月,とも。 |
7月 | 文月 ふづき/ふみづき | 七夕の笹に(もともとは五色の糸束を笹に掛け,後に布に替わり,短冊に変化),文・歌などを書き吊るしたことから。 |
8月 | 葉月 はづき | 旧暦8月は秋であり,葉の勢いが弱くなり,色づき落ちることから。稲穂や渡り鳥を由来とする異説もある。 |
9月 | 長月 ながつき | 旧暦9月は秋分の日を過ぎて「夜」が「長」くなる時季:『夜長月』。稲穂を由来とする異説もある。 |
10月 | 神無月 かんなづき | 全国の神々が出雲(島根県の出雲大社)に集まり縁談の相談をすることから神が居なくなる。 |
11月 | 霜月 しもつき | 「しもふりづき(霜降月)」とも呼ばれ,霜が降りる時季。冬の訪れが間もなくと感じさせられます。 |
12月 | 師走 しはす | 万葉集や日本書紀にて「十二月」と書いて「しはす」と読んでいた。「師走」は後世の当て字。 |
(3)国民の祝日
1月1日 | 元日 | 年のはじめを祝う日です。 四方拝を行う日であることから「四方節」と呼ばれていた |
1月第2月曜日 | 成人の日 | 「おとなになったことを自覚し,みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」(祝日法) 平成11年までは1月15日でした |
2月11日 | 建国記念の日 | 法律上は「政令で定める日」とされ,現在2月11日である。昔は「紀元節」→『日本書紀』が伝える神武天皇の即位日(紀元前660年1月1日)として定めた祭日。明治6(1873)年に2月11日と定められ,戦後に廃止。昭和41(1966)年に佐藤栄作内閣が「建国記念の日となる日を定める政令」(政令第376号)により2月11日とした。紀元節の祭日であった2月11日が「建国記念の日」祝日となった経緯がある。また「大日本帝国憲法」が発布された日でもある。 |
2月23日 | 天皇誕生日 | 今上天皇(在位中の天皇陛下は「今上天皇こんじょうてんのう」と呼びます。年号を付した呼び方は崩御後。例:昭和天皇)の誕生日を祝う日,天長節(てんちょうせつ)。皇居では一般参賀が催されます。 |
春分点(天文計算) | 春分の日 | 「自然をたたえ,生物をいつくしむ」(祝日法) 真東に日が昇り,真西に沈む。昼と夜の長さがほぼ等しい。(ただし,日の出は太陽が地平線に出る瞬間であり,日の入りは地平線に沈みきった瞬間であるため,太陽の半径分それぞれ昼の長さは長くなってしまうのだが。) 「国民祝日に関する法律」によりますと,「春分の日」は「自然をたたえ,生物をいつくしむ」,「秋分の日」は「先祖をうやまい,亡くなった人をしのぶ」と書かれています。 |
4月29日 | 昭和の日 | 「激動の日々を経て,復興を遂げた昭和の時代を顧み,国の将来に思いをいたす」(祝日法) 昭和天皇の誕生日に由来する祝日。平成元(1989)年~平成18(2006)年は「みどりの日」と呼ばれ,昭和63(1988)年以前は「天皇誕生日」であった。 |
5月3日 | 憲法記念日 | 「日本国憲法の施行を記念し,国の成長を期する」(祝日法) 昭和22(1947)年5月3日に日本国憲法が施行されたのを記念して,設けられた。(ちなみに公布日の昭和21年11月3日にちなみ,11月3日は「文化の日」になっている。) 5月のゴールデンウィーク(連休)を形成する祝日でもある。 |
5月4日 | みどりの日 | 「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ」(祝日法) 昭和時代に「天皇誕生日」であった4月29日が,昭和64(1989)年1月7日の今上天皇(在位中の天皇陛下は「今上天皇」と呼びます。年号を付した呼び方は退位後,例:昭和天皇)即位により,「天皇誕生日」が12月23日に改められ,4月29日を祝日「みどりの日」として存続させることとなった。「みどりの日」との命名の由来は,「皇位継承に伴う国民の祝日に関する法律改正に関する懇談会」(小渕恵三官房長官(当時)の私的諮問機関)において,「昭和天皇は植物に造詣が深く,自然をこよなく愛したことから『緑』にちなんだ名がふさわしい」との意見が出されたからであると言われている。 |
5月5日 | こどもの日 | 「こどもの人格を重んじ,こどもの幸福をはかるとともに,母に感謝する」(祝日法) 「端午の節句」は,ちまき(お餅)は悪霊祓いとも言われ,菖蒲は尚武に通じて男子の武運につながるともされたり,五月忌み(さつきいみ)(男性が戸外に出て,女性だけが家の中に閉じこもって,田植えの前に穢れを祓い身を清める儀式風習)からとも,様々な言い伝えを含む,子供の成長を願う日になっている。 なお新暦・旧暦の端午の節句を穏やかに過ごすと,その後一年を安泰に暮らせるとの言い伝えもある。 |
7月第3月曜日 | 海の日 | 「海の恩恵に感謝するとともに,海洋国日本の繁栄を願う」(祝日法) 国土交通省文書によると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」 |
8月11日 | 海の日 | 「山に親しむ機会を得て,山の恩恵に感謝する」(祝日法) 「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成26年法律第43号)」が2016年1月1日に施行され,8月11日は同年より国民の祝日「山の日」となった。2007年に「みどりの日」を5月4日に移動させたうえで「昭和の日」(4月29日)が制定されたとき以来となる,祝日の新設である。 |
9月第3月曜日 | 敬老の日 | 「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し,長寿を祝う」(祝日法) 兵庫県某村の門脇政夫村長と山本明助役が昭和22年に提唱した「としよりの日」が始まりである。「老人を大切にし,年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と,農閑期に当り気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め,従来から敬老会を開いていた。これが昭和25年からは兵庫県全体で行われるようになり,後に全国に広がった。 |
秋分点(天文計算) | 秋分の日 | 「先祖をうやまい,亡くなった人をしのぶ」(祝日法) 真東に日が昇り,真西に沈む。昼と夜の長さがほぼ等しい。(ただし,日の出は太陽が地平線に出る瞬間であり,日の入りは地平線に沈みきった瞬間であるため,太陽の半径分それぞれ昼の長さは長くなってしまうのだが。) 「国民祝日に関する法律」によりますと,「春分の日」は「自然をたたえ,生物をいつくしむ」,「秋分の日」は「先祖をうやまい,亡くなった人をしのぶ」と書かれています。 |
10月第2月曜日 | 体育の日 | 「スポーツにしたしみ,健康な心身をつちかう」(祝日法) 昭和39(1964)年10月10日に東京五輪(開会式)が行われたを契機に,昭和41(1966)年から国民の祝日となった。秋雨前線が去った後の東京地方の「晴れの特異日」だった事が五輪開催に繋がったようだ。 |
11月3日 | 文化の日 | 「自由と平和を愛し,文化をすすめる」(祝日法) 昭和21年に日本国憲法が公布された日 |
11月23日 | 勤労感謝の日 | 「勤労をたっとび,生産を祝い,国民互いに感謝しあう」(祝日法) 神々に五穀の収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)の日 |